飲食物よりも身体に取り込む量が多い「空気」。

人が一生のうち、体内に取り込む物質で1番多いのが、実は「室内の空気」です。飲食物は人体の物質摂取量の中で、食べ物と飲み物を合わせてもわずか15%ほどです。そんな中、物質摂取量の約57%が「室内の空気」。分かりやすく言えば、人間が1日に吸う空気の量は重さにして約21㎏、飲食物の約7倍もの空気を呼吸をしながら吸っているのです。ご家族が健康に暮らすために、私たちは飲み物や食べ物は慎重に選ぶことができますが、呼吸する「空気」は選べません。室内で過ごす時間は就寝時や休日など比較的長いこともあり、目には見えない室内の空気環境が大切になってきています。

人体の物質摂取量のグラフ

人体の物質摂取量をみると、食べ物は7%、飲料は8%。
それに対しして57%は室内の空気という結果が出ています。

人体の物質摂取量

人体の物質摂取量

出典:村上周三「住まいと人体-工学的視点から-」(臨床環境医学9:49 ~ 62,2000)